礼拝2013年5月19日

2013年5月19日 主日礼拝のメッセージ
「塩を持ち、互いに和らぎなさい」

マルコによる福音書9:50
「塩はよいものである。しかし、もしその塩の味がぬけたら、
何によってその味が取り戻されようか。
あなたがた自身の内に塩を持ちなさい。そして、互いに和らぎなさい。」

日本の風習に塩を巻いたり、塩を玄関に盛る事があります。嫌な客が来たなら、帰った後に塩を巻いて二度と来るなと言って塩を巻くシーンをテレビドラマなどで見たことがあると思います。これは、清めるため、外部からの邪気を払うなどの意味があります。

 

塩は本来、食品防腐剤として使われるわけです。干物や漬物などもそうです。また、味付けるものとしても使われ、食材をより美味しくします。ある美食家は、肉や魚でも本当にいい食材なら塩を少し付けるだけで食材そのものの味を引き立てて大変美味しいと言います。

多くの人は塩を他人に向かって巻いて、寄せ付けないようにするわけですが、イエス様は自分の内に塩を持ちなさい。塩で味付けされた良いものになりなさいと言われるのです。あなた自身の良さをより引き立てるのが塩の役目です。

塩を外に巻くのでは無く、自分の中に持ちなさいと言われるのです。自身を腐らないようするのです。そして、自分を良い味つけとなって、互いに和らぐための存在になりなさいという事です。

自分が腐らないとは、いつも聖霊によって神に愛されている事を知り、自分が神に愛されている尊い宝物である事を悟り、愛の大切さを忘れないことなのです。そして、神の愛で味付けられた自身をもって平和を築きなさいということです。他人を追い払うための塩ではなくて、自分を腐らせないように神の愛の効き目を保ち、その味の効き目が平和を創り出す存在になりなさい。
日本人文化の塩とは真逆みたいですね。